恋人たちはいつもいつも「私のこと好き?どのくらい好き?」という質問と答えを際限なく交わし合う。答えがなんであれ、交わされてさえいれば、恋は現在進行形で存続しているといっていい。ただ、もし、本当にそれを確かめたいなら、あなたが困っているとき、まいっているとき、周囲から疎んじられる状態になっているとき、そんなときを選んで質問してみよう。彼が答えようとするかどうかで、気持ちを確かめることができる。たとえば、あなたが仕事で失敗して会社の人たちから冷たい視線を浴びているとき、皆にひそひそと噂されながら遠巻きにされているとき、あなたが病気になってボロボロのヨレヨレになっているとき、そんなときでも、彼が逃げないかどうかで、彼のあなたへの気持ちを判断できる。人間は、どちらかといえば、若くて、はつらつとして、美しいものが好きだ。とくに恋人を選ぶときは、生命力を感じさせる人に引きつけられるのが本能だろう。あなたにも覚えがあるでしょう。あなたが若くはつらつとしているときは、自分でも驚くほどたくさんの人があなたの周りにすり寄ってきて、モテモテ状態になることを。けれども、そんなとき、あなたは自分に言い聞かせる必要がある。「今みたいなときは、かえって本当の愛情を見きわめるのはむずかしいのよ」と。自分が彼に本当に愛されているかどうかなんてできれば試さずにおきたいものだ。ただ、もし、どうしても知りたいのなら、それはあなたがあなた自身に嫌気がさすような状態に陥ったときを選ぼう。「こんな私でも好き?」と尋ねたあなたに、彼が逃げ腰にならずに答えてくれるかどうか、確かめてみてほしい。反対に、彼への愛情を確かめたいなら、彼が肩で風を切って生活しているときは、避けたほうがいい。そんなときの彼は素敵に見えて当然だ。まいってしょぼくれている姿、そんな彼でも好きと思えるなら、その恋は本物といっていいだろう。さんさんと輝く太陽の光を浴びているときよりも、暗い月の光のほうが、本当の気持ちを見分けられることって、確かにある。