お中元のやりとりというものは、現在はあまり行われていないのではないでしょうか。少なくとも私や私の家族の勤めている会社ではお中元のやりとりはありません。義務になって負担だからということ、お互い気を使わずに…という雰囲気だから、また、特定の方に贈り物をするのはまずいという社風だ、とか理由は様々です。なので、新入社員として働いていた数年前から、退職し家庭にはいった今まで私はお中元というものを受け取ったことも送ったこともありませんでした。しかし数年前、突然自宅にお中元が送られてきたのです。驚いて差出人を見ると、数カ月前に結婚した親戚からでした。「旦那様の勤め先がギフト系の会社でノルマがあるから送らせていただきました、お返しは気にしないでね」とのことでした。中身はサラダ油のセットで、これは子どものいる我が家では絶対使う嬉しいものでした。ノルマだから、といいつつもきちんと私たち家族に喜ばれるものを選んで送ってくれたことがとても嬉しく、私は初めて「お中元は日頃の感謝の気持ちを贈るものなんだ」と知ったのです。お返しはいい、と言われつつも、親戚宅に贈るお返しを選んで送らせていただきました。何が喜ばれるかを考えるのはとても楽しく、これからの夏に楽しみができて嬉しく思います。お中元、やってみると楽しいものです。煩わしいかもしれませんが、その煩わしさが人間関係の味というものなのですね。