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互いの相乗効果を最大化する事業モデル

チャールズーシュワブといえば、リアルワールドとサイバー世界の各々の販売チャネルを巧妙に組み合わせて互いの相乗効果を最大化する事業モデルにおいて大きな成功を収めたアメリカ最大手ディスカウント証券ブローカーという認識をお持ちの方が多いと思います。それでは、チャールズーシュワブという成功ブランドの強みの源泉は何かといえば、おそらく徹底した顧客発想とそれに基づくサイバー世界の「場」における訴求力の最大化であると考えることができます。同社の創業経営者チャールズーシュワブの経営思想の原点は、「顧客は何を期待しているかを知って、それに応えるためにできることは何でもやる」ということにあります。そして、同社がインターネット技術の進展に伴って自社の事業モデルを発展させていく試行錯誤過程においては、常にこの考え方が底流にありました。アメリカにおける証券に関する売買委託手数料自由化が導入された一九七四年以来、同社は大手ディスカウントブローカーとして三百店を超える全米支店ネットワークを取引の足場として事業展開を行ってきました。しかし、八〇年代に入るとチャールズ・シュワブは、インターネット技術を有効に活用することによって、顧客に対してより質の高いサービスを提供できる可能性があるのではないかと考えるようになり、オンライントレードに乗り出したのです。