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着かず離れず一定の距離を置きながら協力

そんな彼らですから、将来の有望なビジネスマーケットである音楽配信において、「二度と過ちを犯したくない」という気持ちが強いのです。「過ち」とは、外から来た企業に音楽ビジネスを喋朋されることです。特に、Iチューンズ・ストアの場合はナンバーワン携帯音楽プレーヤーのIPodとしか連携していないため、「ここで全面開放に踏み切れば、日本のパソコン向け配信マーケットを乗っ取られる」といった危機感をつのらせているのです。その相手が米国のコンピューター企業だけに、その思いもことのほか強いのでしょう。日本の音楽業界のIチューンズ・ストアに対するスタンスは、「着かず離れず、一定の距離を置きながら協力」といったところだと思います。ですが、それは、メジャーアーティストを抱える大手レコード会社やコンテンツ企業の論理であり、インディーズ系のバンドや企業にとっては、まったく気にする必要のない話です。インディーズ系にも門戸を開いている、Iチューンズ・ストアを利用したコンテンツ販売を積極的に推し進めたいところです。音楽配信でロングテールービジネスを実現するネットの新しい潮流Web2.Oについて書いた梅田望夫氏の「ウェブ進化論」(筑摩書房刊)に、次のような一節があります。アップルの(Iチューンズ・ミュージックストア100万曲)」関係者によると、取り扱っている100万曲を遥かに超える楽曲の中で1回もダウンロードされなかった曲はないらしい。ロングテールは長く連なっており、大ヒット依存のリアル世界とは全く異なる経済原則で事業モデルが成立しはじめている。これは、ロングテールと呼ばれる、ネット特有の商品の売れ方を表したものです。2007年1月時点でIチューンズ・ストアは400万曲(同社リリースより)の音楽を取り扱っています。このようにデジタル音楽の販売は通常のCDショップと異なり、アクセス数などに見合ったサーバーとインフラさえ用意すれば、取り扱い品目を飛躍的に増やすことが可能です。それにより、リアルな店舗では「死に筋」とされて取り扱われないか、売り場の隅に追いやられる商品であっても、検索や「おすすめ機能」などにより、それを必要としている人による一定の需要があり、テールに並んだ商品から「チリも積もれば」式の売上を見込めるというわけです。
(参考)
ネットショップ開業術

ネットショップ開業前に準備すること

ネットショップ開業大全集