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ブレーキの基本

ブレーキの基本は、まずクルマが安定した姿勢にある直進状態でかけることにある。頭にたたき込んでおいてほしいのは、ブレーキはクルマを止めるものではなく、タイヤを止めるものであるということだ。ブレーキがよく効くときは、タイヤが路面をしっかりグリツプしているときであって、路面とタイヤの関係が理想的な状態にないと、いくらタイヤが止まってもクルマは止まってくれないのである。雪道やアイスバーンで、タイヤが四輪ともロックしたままクルマがあらぬ方向をむいて滑っていくというのがそれだ。このスケーティングの状態は、前記の東名高速の例のようにまったく乾いた路面でも起き得る。クルマが相当の高速で走っていてタイヤの粘着力の限界を超えたときに、下手なブレーキを踏むとアイスバーンや雪道と同じ状態に陥るのだ。雪道やアイスバーンならせいぜい40Km/hとか30Km/h、あるいはそれ以下だから、トーンといってもダメージは少なくてすむが、それが100Km/h、150Km/hとなると、ドライバーの受けるダメージはもはや致命的である。

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